着物が似合う街・京都の中でも、特に絵になるスポットが多い祇園界隈。「てくてく京都・四条烏丸店」から東に向かって歩くこと約15分、四条大橋を渡ると、折に触れて着物姿の人たちを目にするようになります。メインストリートの花見小路通りは、外国からの旅行者であふれかえっていました。
花見小路通りを少し東に入ります。脇道に入るだけで観光客がぐっと減るので、町家の前で着物姿で写真をとる光景にも、たくさん遭遇しましたよ。
歩みを進めると、京都らしい趣きある店構えの佐川急便が右手に。なかなかお目にかかれない佐川急便ということもあり、思わずパチリ。日常では出会えない光景に遭遇できるのも、祇園散策ならではの楽しみかもしれません。
さて「祇園北川半兵衞」はその佐川急便を曲がった一角にあります。カフェを手がけたのは、宇治で150余年にわたり抹茶問屋を営む「北川半兵衞商店」とあって、期待が高まりますね。
のれんをくぐり、引き戸を開けるとさっそくロゴがお出迎え。
店内は黒を基調としたシックな空間。1階はカウンターとテーブル席が配されています。
2階はソファー席。木のぬくもりが感じられる暖簾風の仕切りがあるので、一目を気にせずのんびりとくつろげますよ。
いただいたのは、お茶の飲み比べができる「茶詠み~お茶五種」(2,800円)。同じ茶葉から作られる5種類のお茶を、それぞれに合うお茶請けと一緒に味わえます。左からお抹茶、煎茶、ほうじ茶、和烏龍茶、和紅茶。運ばれてきた瞬間お茶のいい香りがふわりに漂い、心もリラックスモードに。お茶請けは時期によって変わるそう。今回、煎茶には大原の柴漬けが添えられていました。意外な組み合わせでしたが、お茶の渋みと梅の酸っぱさがよく合います。
様々なお茶に合わせてパティシエがスイーツを用意しているので、おいしそうな抹茶スイーツを注文する人の姿も。18時からは夜カフェもオープンし、昼間とは違ったメニューも供されるようです。22時まで空いているので、祇園で夕ご飯を食べた後に訪れてみてもいいかもしれません。
祇園北川半兵衞
京都市東山区祇園町南側570-188
075-205-0880
11時~22時(18時からは夜カフェ営業)
不定休