京都のかわいい「手まり寿司」。もともとは、舞妓さんがひと口でパクっと食べられるように、思いやりから生まれたお寿司の形ですが、今、ズラリと並ぶお寿司のプレートが見惚れるほど美しい、と話題をさらっているお店があります。
三条烏丸×新町通りに位置する予約必須のレストラン、「手鞠鮨と日本茶 宗田(SOUDEN)」。
大きな一枚板の扉。木目が美しく、キチンとしてるのに優しい雰囲気の外観。
店内は、厨房を囲むように配置された稲穂絵柄のカウンター席と、見たこともないくらい大きな無垢一枚板のテーブル席。どちらも圧巻の迫力です。
開店と同時に満席です!予約なく並んでも入店はできませんのでご注意くださいね。
席につくと、目の前にすでにお鮨がスタンバイ♪ 一番人気のメニューは魚介9貫、変わり種5貫、モナカ1個と本日の日本茶がセットになった「手鞠鮨14貫セット」だそう。
今回は、手鞠鮨14貫、天ぷら3種、茶わん蒸しにおばんざい3種、日本茶とモナカがついたフルコース「長月セット」をオーダーしました。
鯛、サンマ、カツオのたたき、カンパチ、シメサバ、水たこなどの魚介と、変わり種には生ハムや稲荷など、どれも下味がついているのでお醤油がいらないんです。
「長月セット」というからには毎月内容が変わるのですか?と尋ねると、「季節によって採れる魚が変わるので、内容も変わります。モナカの中の餡も、八月は柚子、9月はリンゴです。」と忙しく手を動かしながら優しい答えが。
個々のトッピングも月替わりだそう。スタッフのみなさん、覚えるのが大変なんですって(笑)
イクラにキャビア。食べる宝石が光り、ずっと眺めていたいほど美しプレートです。ひと口でパクパク食べられるので帯を締めていても苦しくなさそう。このあとスイーツも♪という方は、「手鞠鮨9貫セット」もおすすめです。
この日も浴衣を着たカップルや女の子たちをたくさんみかけました。和装で来られるお客様も多いのだそう。そして、スタッフのみなさん、写真撮影も快く引き受けてくれます。どんなに忙しくても笑顔と優しい言葉かけを忘れない姿が、和の空気感の中一際輝いて見えました。
4人グループさんに嬉しいテーブル席もありますよ。
ランチタイムは11時半から14時まで。その後は日本茶がメインのティータイムに。その後、18時から21時半までがディナータイム。
夜ごはんには、手鞠鮨に加え、お造り、炭火焼、鯛のあら炊きや生湯葉とウニの抹茶味噌がけ、などセンスの光る一品料理も揃ってます。もちろん、日本酒やワインなどアルコールも♪
どの時間帯に訪れてもそれぞれの用途で観光客を満足に導いてくれる至極の空間。四条烏丸交差点から徒歩10分もあれば到着です。
同じエリアには、「旧明倫小学校」を利用した「京都芸術センター」が。明治2年に開校した小学校で、1993年に閉校しましたが、今ではワークショップや展示室として教室が利用され、自由に見学することができます。
レトロな撮影スポットで、着物や浴衣が似合いそう。
足に柔らかな木の床、細部の美しい装飾、どれも今の時代にないアンティークな小学校です。入館無料なので、チラリと寄り道してみてくださいね。