「てくてく京都」をご利用いただくお客様の多くは着物初心者。着付け後、お客様から寄せられる質問の多くは所作についてなんです。そこで素敵な着物姿で一日を過ごすために、心得ておきたいコツを、テーマごとに紹介。3回目は「立ち方と歩き方」編です。
①立つときは内股で立って片足を少し後ろに引こう
京都を観光するときによくあるのが、鳥居やお店の看板を前に写真を撮るシーン。せっかくなら、きれいな立ち姿で写真に収まりたいですよね。そんなときは頭の上から糸でつられているイメージで背筋をピンと伸ばし、つま先が開かないよう内股で立つのがポイント。背筋を伸ばすだけで、後ろ姿もしっかりと様になりますよ~。
片足を少しだけ後ろに引くときれいに見えるので、試してみて。バッグを持っていない場合でも、両腕を前で自然に重ねると上品さを演出できるんですよ。
②歩くときの歩幅は足一つ分が目安。右手で裾を押さえるとベター
着物慣れした様子を醸し出すには、なんといっても歩き方がポイントになるんです。まず背筋を伸ばし、裾を乱さないように足をまっすぐ出して歩きます。歩幅は足一つ分が目安。荷物は左手に持つのがベスト。なぜなら、歩きなれていないと歩く度に着物の裾が開きがちになってしまうから。右手を太ももの脇のあたりに添えることで、裾が開くのを防げますよ。
③階段では上前を持ち上げると楽に歩ける!
てくてく京都には清水店と清水はなれ店があるのですが、ご利用いただくお客様のほとんどが清水寺に向かいます。でも、清水寺へと続く道は緩やかな坂になっていて、階段も少なからずあるんです。着物で慣れない階段…。ちょっぴり不安を抱くかもしれません。
でも、階段を上り下りするときにはちょっとしたコツがあるんです。
それは、右手で軽く上前の端(右手側の太ももあたり)を持ち上げること。それだけで、ぐっと足さばきがよくなり歩きやすくなるんですよ~。それから階段に対して体の向きを少し斜めにすると階段の上り下りも楽になります。ぜひ試してみてくださいね!
ちょっとしたことに気を付けるだけで、格段に着物で一日楽しく過ごすことができますよ~。ぜひ取り入れて素敵な京都観光を満喫してください!